いきなり結論から言いますと、皆さんが現在使用しているスノーボードの本来の性能を引き出すにはチューンナップが必要です。なぜチューンナップが必要かをご紹介していきますので、しばらくおつき合い下さいね。
チューンナップ前のソール
滑走面のサンディングとベースエッヂの研磨
サイドエッヂの研磨
ディスクエッヂサンディングマシーン
エッヂのケバ取り
ストラクチャーマシーン
ワクシングマシーン
完成!!
   
 
 
シーズンを滑り終わったボードは滑走面やエッヂにダメージを負っています。そのままにしておくと滑走性が落ちるだけではなく、傷から進入した水分が使用中に凍ってしまい(水は凍ると体積が増えますよね。)ボードの剥離や割れにつながります。
またエッヂのサビが中まで進んでしまうとエッヂが剥がれたりしてしまいます。
ですからシーズンを使い終わったボードは必ずフルチューンナップし、本来のボードの性能に戻してあげましょう。
 
えっ、「ぜんぜん傷なんか付いてないし、エッヂもピカピカだよ!」
よほど大事に乗られているのでしょう。ですが、目で見るだけでは分かりづらいダメージもあるのです。

それは滑走面の酸化です。

これらは滑走面の酸化によるものです。ケバがでてきますと当然滑走中の抵抗になりますのでボードが滑らなくなります。また、酸化してしまった滑走面はワックスの浸透性がなくなるので、ワクシングをしてもボードは走ってはくれません。

フルチューンナップをすることによって古く痛んだ滑走面を削り落とし、新しい滑走面を出すことでボードはまたよみがえります。

もちろん、新たにストーンストラクチャーも入れ直すことで滑走性も元に戻ります。
丸くなったエッヂの研磨をし直すことであなたの望む、キレのあるターンが戻ってきます!
もし、来年も今のボードを使うならフルチューンナップする事をぜひ、お勧めします。


チューンナップ前
チューンナップ後

よくスノーボードのシーズン直前になってお店にボードをチューンナップに出される方がいますが、できればシーズン終了直後にチューンナップに出すことをお勧めします。
その理由は、シーズンが終わり、チューンナップに出すまでの期間が長ければ長いほどボードの酸化がどんどん進んでしまうからです。そうなるとボードへのダメージが大きくなるばかりではなく、元の状態に戻すために削る、あるいは研磨する量をかなり増やさなくてはならなくなるからです。もちろん、ボードにはサンディングできる限界がありますので寿命の低下にもつながります。

逆にシーズン直後にチューンナップに出していただければ、最低限の量のサンディングや研磨で済みますし、その時点からボードの酸化をストップさせて滑走面やエッヂの保護をしますので次のシーズンも安心です。

また、お渡しするときにボード全体をパッキングしてあるのは、保管時に余分な空気や湿気にさらさないようにするためのものですのでビニールを剥がさずにそのまま保管してくださいね。