チューンナップ前のソール
滑走面のサンディングとベースエッヂの研磨
サイドエッヂの研磨
ディスクエッヂサンディングマシーン
エッヂのケバ取り
ストラクチャーマシーン
ワクシングマシーン
完成!!
   
 
ここでは、皆さんが気になるスノーボードのチューンナップについてお話します。かなり興味深いお話だと思いますので、しばらくお付き合いくださいね。
 
 
 
ディスクエッジサンディングマシーンによる研磨中
ダリングってご存知ですか?滑走に必要のない部分(ノーズやテール)のエッヂの角を丸める作業です。
これをしておかないと他のライダーと衝突した時に非常に危険ですし、滑走中に変にエッヂが引っ掛かって思わぬ転倒の原因にもなりかねません。

逆に必要な部分のエッヂはきちんと研磨し直します。なぜならエッヂを1度の狂いやヨレもなくボードの全周にわたって取り付けるのは非常に難しいことですし、メーカー出荷時の荒い研磨ではバリなどが残っている場合もあります。(中には少しサビはじめているものもある程です。)

さらに、今では滑走面に対して垂直に90度のエッヂを取り付けていません。(今でもきちんと取り付けてあるブランドもありますが・・・。) BURTON を例にあげると2001年に発売されたモデルからビベルの角度をボードに表示しています。


 
ボードによって違うビベルのエッヂをきちんと研磨していくのは大変ですがこれをすることによってそのボード本来のキレのあるターンが実現するのです。
 
今話題の NANOWAX
よく「購入したボードはサービスで HOT WAX ( BASEWAX )が掛けてあった。」と聞きますが、メーカーから届いたボードにきちんとフルチューンナップを施さないまま、ホットワックスをベタ塗りしたらどうなりますか?それは意味のないことですよね。ただ単に、チューンナップをしていない滑走面のアラを隠しているだけのものに過ぎませんよね。

また、受け渡し時にあまり説明を受けていない方もお見えになるようで、中にはそのワックスを剥がさずにそのまま使っている方もいます。(そういうボードを見かけたときには教えてあげましょう。)

 


普段ホットワックスをされない方はこのような知識はなくて当たり前ですし、もちろんスクレーパーも持っていませんよね。そういった方にとっては、それはサービスではなく邪魔な行為になってしまうだけではなく、「スクレーパーを買わなければならない。」という、その人にとって余分な出費にもつながります。しかもワックスを剥がすのは、女の子には特に大変ですよね。(もちろん、毎回ホットワクシングしてもらうのがベストです。)

では、いつもホットワックスを掛けているユーザーにとってはどうでしょうか?(あくまでもきちんとフルチューンナップを施した後にワクシングしてあると仮定します。)お店からボードを受け取って滑りに行くまで、日数が経てば当然そのワックスも酸化します。それに塗られているワックスは自分が普段使っているベースワックスと同じものですか?そうなんです。またベースの塗り直しをする必要があるのです。剥がすだけ手間ですね。

Greenfields では普段ホットワクシングをしない人がそのまますぐに滑れるよう、100%純粋な液体フッ素(液体テフロン)のワックスを掛けてお渡しします。

使用するワックスはすべての雪温で滑り出しから高い滑走性と持続力がありますし、もちろん、滑走面を磨耗、酸化から守ります。ホットワクシングする人は、ごく少量のクリーナーでこのワックスを簡単に除去できますから面倒なスクレーピングの作業も必要ありません。もちろん、そのままベースワクシングをされても大丈夫です。ベースを剥がすときに一緒に落ちますからね。